信用金庫というもの

信用金庫のデメリット

信用金庫のデメリットは、融資のときの金利が高く設定されているということがあります。大手都市銀行などに比べれば、平均で1%、また、地方銀行とでは、0.5%位高いようです。金利を比べれば、信用金庫は高く、都市銀行は低く、地方銀行はその中間、というのが相場のようです。


それでは、どうして各金融機関で金利に差が生じるのかと言いますと、それは、1件当たりの融資の金額の大小により生じます。信用金庫は、1件当たり500万円など少額の融資を行いますが、大手都市銀行の場合、1件当たり1億円など高額の融資が一般的です。


ところが、銀行の場合、融資の手続きなどにかかる労力は融資金額の大小に関係はありません。例えば融資審査は銀行員が行いますので、その分人件費が必要となります。つまり、融資額が大きいほど、相対的ですが、人件費が少なくてすむのです。人件費が少なくてすむということは、それだけコストパフォーマンスがいいので金利を低く設定できます。このことにより、大手都市銀行では、金利が低く設定できるのです。


一方、信用金庫は、少額の融資を数多く行っている分、事務手続きなどの人件費がかかります。例えば、1億円を1社に融資しても、500万円を20社融資しても、金利利益は変わりませんが、20社の場合、20社の取引先を職員が回らなければならなくなります。500万円を20社融資する場合、それだけ事務手続きなどが煩雑になり、1億円を1社に融資するよりも20倍手間がかかることになります。つまり、コストが20倍かかるということです。


信用金庫は少額の融資取引が多いので、その事務処理などで銀行よりも多くのコストがかかってしまうのです。コストがかかるということは、信用金庫としては利益が少なくなります。信用金庫では、このコストパフォーマンスが悪いために、金利が高く設定されているのです。


企業規模が大きくなるにつれ、それに合わせて企業が必要とする融資額も多額になり、取引も自然と地方銀行や都市銀行に移行してゆきます。企業規模が大きくなると信用金庫の手には負えなくなるのです。つまり、会社が大きくなれば、昔のよしみとして信用金庫だけに頼ることが不可能になるのです。


信用金庫には資金量に限りがあるため、例えば売上が5億円を超えるようになれば、運転資金も億単位必要になりますので、信用金庫では資金を用意できなくなる恐れがあります。企業規模が5億円位になりますと、自然と、地方銀行や都市銀行へと取引先を移行せざるを得ないのです。しかし、どんなに企業規模が大きくなっても信用金庫と取引を続けていれば、少額の短期融資の一括返済のために融資が必要になった時など、信用金庫では柔軟に融資に応じてくれますので、信用金庫との取引を続けてゆくのが賢明と言えるかもしれません。